悪夢が告げる

「ルークもこれで構わないわよね?」
 ティアはくるりと振り返って、後ろにいるルークへと問いかけた。
 夕方を間近にしたケセドニアの雑踏は活気に溢れ騒がしい。早々と酒場に向かうものや、客引きの声がそこかしこから響き渡る。
 そのせいでティアの声が聞こえなかったのだろうか、ルークの反応はない。ぼーっとしたまま、どこか遠くを見ているように立ち尽くしたままだ。
「……ルーク?」
「うわっ……!」
 ティアは軽くルークの肩を叩いただけなのに、ルークは大げさに声を上げたかと思うと、その手から逃れるように後ずさりした。まるでガイが女性に触れられたときの反応のようで、あまりにも不自然だ。そして、ルークは傍目に見てもわかるほど動揺した視線をティアに向けた。
 その様子を不思議に思い、ティアは小首を傾げる。
「……急にどうしたの? ルーク」
「えっ、あ……いやっ、なんでもないよ。俺に用でもあるのか?」
 取り繕うかのように答えたルークがあきらかにおかしいことにティアは気づいたが、それ以上追求はせず、呆れたようにため息をついた。
「もう、話を聞いてなかったの? 今日はここに宿をとることにしても構わないか、って話をしていたの」
「ああ……うん、別にそれでいいよ」
「ルークもそう言ってるし、それで決っまりー!」
 ルークが答えると、アニスは左右の髪を揺らしながら軽く跳ねた。
 宿の件が決まると、次に必要なものについて皆はまた話し始める。食材や薬品の補充などを話している中、ルークだけは何故か一人その輪から外れた。
 ガイの視界に、ふらりとどこかへ向かいそうなその姿が入り、気にかかる。この人ごみの中迷子にでもなったらどうするんだ、とガイはその後を追い、腕を掴んで引き止めた。
「おい、ルーク。どこに行く気だ?」
「触んなっ……!」
 ルークは先ほどのティアに触れられたときよりも大きな声を上げ、ガイに掴まれた腕を振り払った。その様子にガイは驚いて目を丸くさせる。他の仲間達もその声に気づき、振り返った。
「いきなりどうしたんだよ、ルーク」
「わ、わりぃ……。俺ちょっと今日気分が悪いから……先に宿に行ってくる。……ごめん」
 ガイのその声によって、今自分がしたことに気づいたルークは苦しげにそう告げ、振り返りもせず背を向けて走り出した。いつもならば瞬時に追いかけているはずのガイだったが、今回はルークの様子に驚いたせいで対応が遅れてしまう。
 ガイはそんな己に軽く舌打ちをし、後ろの皆に声をかけた。
「ちょっとルークのこと追っかけてくるわ」
「ガイ! ルークのこと頼みましたよ」
「……ああ」
 どこか慌てたような語調でジェイドは言葉をかけた。そのことが小さく引っかかったが、ガイは軽く頷いてすぐさま駆け出した。ルークの背を、見失うわけにはいかない。
 ティアは二人の姿が雑踏に紛れた様子を見送ると、心配げにその眉を顰めた。
「……ルーク、どうしたのかしら……」
「ええ。……いつものルークとは何かが違うような気がしましたわ」
「なにかあったのかなぁ……」
 ナタリアとアニスも、ティアの言葉に頷いた。ガイが追いかけたから大丈夫だとは思うが、ルークの様子が気にかかる。
 今にも二人の後を追いかけそうなその様子に、ジェイドはいつもの調子でからかうように口を開いた。
「さあ? ルークのことですから、何か悪いものでも食べたのでは?」
「たいさぁー。それは料理当番の私に対する嫌味ですか〜?」
 ジェイドのその発言に、アニスは頬を膨らませて唇を尖らせた。
 このパーティーの中では最年少であるアニスが一番料理が上手く、必然的に食事当番の回数が多くなる。昨日もアニスが担当であり、ジェイドの言葉はアニスにとって聞き捨てがならなかった。
「おや、これは失礼。アニスの料理はいつも素晴らしい出来ですよ」
「えへ〜。そう言ってもらえて嬉しいです〜! じゃあ、ルークを元気付けるためにも腕によりをかけたアニスちゃん特製料理を振舞っちゃいますね〜。あ! でも今日は宿に止まるから、次に!」
「それは良い考えですわ! アニス、私も手伝いましょう」
「……ナタリアには味見をお願いするわ」
 ただ悩むよりも自分達に出来ることをと、ルークに作る料理を3人は考え始める。話題をそらされたことには誰も気づいていないようだ。
 その様子に苦笑しながら、ジェイドは自身の眼鏡を押し上げて、気づかれない程度に小さく溜め息を吐いた。ルークのことは、きっとガイがどうにかするだろう。少しの手助けならば与えることも出来る。けれど、なすのは当人であり、こちらが必要以上に関与するものでもない。
 そのことを思って、またジェイドは溜め息を吐いてしまう。そして、ふと溜め息ばかり吐いていることに気づき、また苦笑する。
(……私も老けましたかね)

 ガイが宿に辿り着くと、ルークはもう宿の部屋へと籠もったところだった。
 ケセドニアには宿が2つあるが、バチカル寄りの宿だったらしい。追いかける際に出遅れたせいで結局ルークの姿を見失い、走り回ってようやく居場所を見つけた。マルクト側の宿も探してしまい、無駄に時間がかかってしまったとガイは少し後悔した。
 早くルークの元へ行かなければと、階段を数段飛ばしで駆け上がりたい衝動が沸き起こるが、ここは他にも客がいる宿の中だ。それをするわけにはいかないと、どうにかそこはこらえる。
 はやる気持ちを抑えて階段を上り、ルークがいる部屋のドアの前で一呼吸し、そして軽くノックする。
「ルーク、入るぞ」
 返事を聞く前に、ガイはドアを開け室内へと足を踏み入れた。そこには、毛布を被って丸くなったルークの姿があったが、赤い髪が隠れきっていない。
「一体今日はどうしたんだよ」
「ガイ……?」
 声をかければ、そろりと毛布からルークは顔を出す。ガイは苦笑しながらまた一歩足を踏み出したが、ルークの声がそれを制す。
「ガイ! こっちにくんなよ!」
「いきなりだな。どうして近づいたら駄目なんだ?」
「駄目だったら、駄目なんだ!」
「……そういうなら、何か理由でもあるんだろうな?」
 頑なに近づくことを拒むには何か理由があるのだろうと尋ねれば、ルークは押し黙った。じっとルークが話し出すまでガイが待っていると、根気負けしたのかようやく口を開く。
「……俺は汚いから、ガイにも皆にも触ってほしくない」
 それだけ告げると、ルークは毛布をしっかりと頭から被ってしまった。
 ガイは小さく溜め息を吐いて、返事は期待せずにルークへと声をかける。
「……分かったよ。俺は皆のとこに少し行って来るから。待ってろよな」
 ルーク自身まだ自分の中で整理がついていないのだろう。ただ、何かに怯えている。このまま一人にするのは心配だが、皆のことも気にかかる。きっとルークのことを心配して待っているだろう。
 ガイが部屋を出れば、思った通り階下には遅れて辿り着いた皆が不安げな表情で待っていた。
「ルークの様子は、どう?」
「ああ、あいつは今ベッドに籠もってる最中。まあ、大丈夫だとは思うが……」
「……そう」
 ガイが告げれば、ほっとしたようにティアは胸を撫で下ろし、アニスとナタリアも安心したようだ。だが、その中でジェイドだけがどこか険しい表情だった。
 その様子が気にかかったガイだが、それを尋ねる前にアニスが先に口を開く。
「ねえ、ルークのご飯はどうする〜? 食べられそうだった?」
「そうですわ! ガイ、どうでしたの? 食事を取らなくては元気も出ませんわ」
「……あー、どうかな。自分から起きてきたら食べさせるけど、あいつしだいかな。ルークの奴疲れてるみたいだったし」
 アニスとナタリアの二人に問われ、ガイはそう答えるしか出来なかった。今の状態では、あまり食事を取る気にもなれないだろう。
「ガイもそう言ってることですし、今日は無理でしょう。ルークには明日の朝にでも食べさせますか」
 ジェイドも先ほどの険しい表情とは打って変わって、いつものように笑みを浮かべてガイに合わせた。
「じゃあ、私達は部屋に戻っているから……、ルークのことお願いね」
「ガイ、頼みますわよ」
「大佐もね!」
「……ああ、任されとくよ」
 部屋へと向かった3人の言葉に返しながら、ガイは隣のジェイドへと視線を向けた。その表情はまた険しいものになっており、やはりまだルークについて何かあるのだろう。それも、他の仲間にはあまり知らせたくないような何かが。
「……ガイ、ルークの様子で変わったことは?」
 3人の姿が部屋へと入ったのを確認してから、ジェイドはガイへと口を開いた。
「自分は汚いんだとか、それしか言わなくてな……。精神的にまいってきてんのかね」
 そう答えれば、ジェイドは少し考え込むように眼鏡を押さえる。
 数秒思案した後に、何か思い当たる節でもあったのだろう。ガイへと告げたのか、己自身に告げたのかわからないが、言葉が零れる。
「……そういえば、近頃ルークは一人で部屋を取っていましたね……。これでは、あなたが気づかないのも無理はないか……」
「そう言うからには、ルークのあの様子にあんたは心当たりがあるってわけか?」
 ジェイドの様子からルークについての何かを知っているのだと気づいたガイは問いかける。しかし、ジェイドはガイから視線を外して、いつものように全てを告げることはなかった。
「……いえ。ただの杞憂に過ぎなければ良いのですが。一応、ルークのことを気にかけてあげてください」
「……あんたに言われなくてもな」
「ええ、頼みましたよ」
 どこか複雑な表情のまま、ジェイドはガイに言葉を残し宿を出て行った。あの様子だと、酒場にでも行くつもりだろう。ジェイドが自ら進んで酒を飲む姿を見せたことはあまりない。その人間を酒に向かわせるほど、何か思うことがあるのだろうか。
 ガイはそう考えた後、部屋に残したルークが気になり階段を上った。

 ガイが部屋に戻ると、ルークは寝ているようだった。頭まで被っていた毛布は息苦しかったのか、胸の辺りにまで下げられている。ガイは足音をあまり立てないように近づいて、その寝顔を見つめる。規則正しい寝息に安心したそのとき、ルークの様子が変わった。
「うっ……く……あっ、ごめ……ごめん、なさ……っ」
 何度もルークは懺悔の言葉を紡ぎ、苦悶の表情を浮かべる。きつく閉じた眦にはうっすらと涙が浮かんでいる。手は固く握り締められ、爪が食い込んでしまうのではないかと思うほどだ。
「……ルーク! 起きろ、ルーク!」
 驚いたガイはルークの名を呼び、勢い良く肩を揺らす。びくりと反応したルークは、飛び起きたかと思うとガイへと縋りついた。
「うっ……あ……ぁ」
 ガイの肩口に顔を押し付けて、声を殺しルークは泣いた。
 ガイは黙ってルークが落ち着くまでずっと抱きしめた。腕の中の存在はとても小さく思え、それだけで胸が締め付けられる。
 ルークはガイの背に腕を回し、必死になってしがみつく。きつくしがみついてるにも関わらず、その身体は震え呼吸は荒く、絶え間なく嗚咽が漏れる。ガイもルークの背へと腕を回し、あやすように何度も軽く叩いた。
「ほら、落ち着け。……大丈夫だから。ゆっくり深呼吸するんだ」
 頭を撫でながらガイは優しく言葉をかける。ルークはその言葉が耳に届いたのか、ゆっくりとどうにか呼吸をしてみる。時間をかけながらも、震えは徐々に収まり、呼吸も落ち着いてきた。
「……が、い……?」
「大丈夫か? 少しは落ち着いたみたいだな」
「……あ、うん。大丈夫だと……思う」
 そう答えながらルークは顔を上げる。ガイがルークの手の平を掴んで見ると、そこにはしっかりと爪の跡が残っていた。何箇所か血が滲んでしまっていて、その痛々しい様子にガイの表情は曇る。だが、ルーク自身はあまり気にしていないようで、それを見た後も様子は変わらない。
「薬、塗るか?」
「……別にいいよ。そんな酷いわけじゃないし。それに……俺が悪いんだから」
 ガイの問いかけにルークは首を振り、無意識にガイへともたれかけそうになる。それに気づいたルークは、一瞬ためらい、ぴくりと動きが止まる。
 触れてはいけない、とルークが言っていたことをガイは思い出したが、気にせず自分からルークをガイは引き寄せた。それを今受け入れたら何かが壊れてしまうような気がしたからだ。ルークが抱きしめ返すことはなかったが、ガイはきつく、きつく抱きしめた。
「一体何を見てたんだ?」
「……。アクゼリュスとか……エンゲーブの時とか……そういうの」
 暫しの沈黙の後、ガイが夢について尋ねれば、ルークは小さく答えた。
「そう……か」
 その予想外の言葉にガイは驚き、ただ一言口にするしか出来なかった。いや、予想外ではなかった。ジェイドはこのことに気づいていたのだろう。ルークが夢にうなされている事実を。だから、あんなにも気にしていたのだ。
 今までそれに少しも気づくことが出来なかった自身の愚かさに、ガイは酷く悔やんだ。
「……ガイ?」
 名前を呼ばれ、はっと自身を取り戻したガイは、取り繕うかのようにルークの額に口付た。そして、優しくベッドにルークの体を横たえる。
「皆お前のこと心配してたぞ。飯はどうする? 明日も早いからな」
「……皆には悪いことしちまったな。飯は、いいや。……あの……さ、ガイは嫌かもしれないけど、手繋いでて……いい?」
 恐る恐る口に出したルークのその言葉に、ガイは微笑みを浮かべて答えた。
「嫌なわけないだろ。構わないよ」
「……ありがと、な」
 冷えた指先を包み込むようにガイが握れば、ルークは安堵したかのように息をついた。そっとルークの髪を撫でながら、ガイは小さく言葉を零す。
「……辛いか?」
 その言葉にルークは不思議そうな表情でガイを見上げた後、小さく首を振って否定した。
「辛い……だなんて俺は思っちゃいけないんだ。だから、俺は辛くない」
「……そうか、……そうだな。こんなこと聞いて悪かったな」
 ガイはルークの言葉に一瞬息を呑み、すまなそうに謝った。何を聞くことがある。今のルークが辛いだなんて、そんな言葉を吐くわけがない。
 顔を曇らせたガイに、ルークは真っ直ぐと視線を向けた。
「別にガイが謝ることじゃない。俺が全部悪いんだから」
「……どうして?」
「俺は、沢山の命を奪って、それで生きてるんだ。本当だったら死ななくていい人たちの命を、俺が全部奪ったんだ……。俺は綺麗じゃない。汚いんだ。だから、本当ならガイにも触ったらいけないんだ」
 ルークは息を吸い、睫を伏せて言葉を続けた。
「でも、俺、ガイに今こうしてもらえて、嬉しいって思うんだ。駄目なのにな」
「ルーク……」
 ガイが言葉を挟むよりも先に、ルークは己の言葉を告げ終わる。
「俺は楽しいとか嬉しいとか、思っちゃいけないんだ。……死ぬまで」
 そしてルークはゆっくりと瞼を閉じた。まるで自分自身に言い聞かせるように、淡々とその言葉は告げられた。それを否定することは簡単だ。ルークは汚くなどない、お前にだって幸せになる権利がある、と言うのは。だが、本当にルークの心に届く言葉が言えるのか。何も、言えやしない。
 言葉の代わりに、少し力を込めて手を握れば、ルークは小さく泣きそうな顔で笑った。ガイも優しく微笑みかけたが、本当に上手く笑えているかは分からなかった。ただ、酷く辛く、悲しかった。
 笑うということがこんなに難しいものだったかと、改めてガイは感じた。自身の心を偽って笑うことなど数え切れないほどしてきた。それが、生きる術だったからだ。けれど今、ルークのその心に届く笑みを浮かべることは、酷く難しかった。

 どれだけの時間が経ったのだろうか。ルークは小さく寝息を立てていた。ガイはルークの頬に伝っていた涙の跡を軽く拭い毛布をかけてやる。そして、愛おしむような仕草で額にかかる髪を指先で梳いた。
 ルークは実際その手で何人、などと言えないほどの人間の命を奪ったのは事実だ。ヴァンに騙されたからといっても、あの時のルークの言動はあまりにも見ていられないほどのものだった。
 けれど、それを自身で受け止め、どうにか変わっていこうと決意し、今生きているルークがいるのも真実だ。それは素直に良い変化だとも思える。でもだからといって多くの死んでいった人々の事実が消えるわけではない。ガイ自身家族を奪われ、復讐に囚われていたのもそう遠い話ではない。
 ガイはもう復讐を捨てた。多くの命をルークは奪った。だが、そのルークにガイは救われた。しかしガイと同じように家族や友人を奪われて、悲しみに沈んだまま生きている人々も大勢いる。きっと昔のガイと同じように思うだろう。
 お前だけが幸せになるだなんて許さない、と。
 それでも、ガイはルークの幸せを願ってしまう。どうしようもないほど、ただ愛しいと思ってしまう。ルークに家族を奪われた者からしたら何て馬鹿げた事を、とでも言われるのだろう。過去の自分が今の己を見たら、お前の復讐はそれだけのものだったのかと思うのだろう。だが、愛しいと思う気持ちは消えないし、共に生きたいと願ってしまう。
 ふと気づくと、繋いだ手からはルークの少し冷えた体温が伝わってくる。しっかりと握り締められたままのそれは、ルークの恐怖の表れだ。幾ら口では夢を見ることが当然だと言っても、やはりそれは怖いのだろう。己の罪と、あの惨状を夢に見ることが。
 ルーク自身にとっての幸せを感じた日があれば、また今日のようにうなされるのだろうか。犯した罪を忘れないように、その記憶を呼び起こし何度も罪に苛まれる夜を。自分は幸せになってはいけないのだと、そう確認するかのように。
 そのときに、俺は何をしてやれる。
 ガイはルークの手を握る力を強くし、考える。少しでもルークの心が癒されるのなら、その心が安らぐのなら、どんなことでもしてみせる。その決意に揺らぎはない。だが、きつく目を瞑り必死に考えてみても、何も浮かぶものはなかった。自分に出来るものなんて、何もないのだ。
 薄らと開けた視界には、ルークの顔が映る。少し痩せたように見えるその姿がガイの胸を痛め、それと同時に先ほどよりも落ち着いた表情にガイは安堵した。唯一今出来ることは、望まれたままにこの手を握り締めることしか出来ない。
 この繋いだ指先からルークの苦しみが分けられ、その荷を背負うことが出来たならばどれだけいいか。ガイは歯痒い思いに、ただ苦しげに顔を歪める。
 何も出来ない己が、あまりにも無力だった。
2006/06/18
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